8.サルと暮らした少年 (ウガンダ)
1988年ジョン君の母親は、
ヘビに噛まれて亡くなってしまいました。
この悲しい出来事がきっかけで、
子ども嫌いだった父親の怒りは
4歳のジョン君に向けられ、
ジョンは家を追い出されてしまったのです。
仕方なくジャングルの中に
逃げこんだジョンは、
3年もの間ずっと1人で暮らしていました。
ある日、1人ジャングルの中で
おびえていたジョンに、
手を差し伸べたのは
ベルベットモンキーの群れでした。
それ以来、そこでサルたちとの暮らしが
始まりました。
ジョンはハンターに捕まり、
6歳で孤児院に送られました。
その時のおもな食材は、
ナッツやサツマイモ、キャッサバなどで
サルのような歩き方をしていたため、
膝には固いたこができていました。
ジョンは、読み書きや人間らしい行動を学び、
さらにすばらしい声を持っていたため、
アフリカの子どもたちの聖歌隊に所属し、
イギリスツアーも行ったことで有名になりました。