プールの美人先生と秘密の授業をした話♡
僕の実家は、東北の片田舎。小学生の頃、家の近所に突然日帰 り温泉施設ができた。コンクリート会社(笑)が作った、一風 変わった温泉である。檻に入ったイノシシがいたり、居酒屋か 屋台風のカウンターがあったり……。
風呂自体は普通の公衆浴場風なのだが、洗い場のドアを開けると、そこは屋外プールなのだった。
もちろんプールサイドには個室シャワーやトイレもあるのだが、 ほとんどの利用者は、浴場の脱衣所で水着に着替えて、 浴室内を通り抜けてプールに出るという、ちょっと間抜けな使い方をしていた。
プールは小学校にあるような、普通の25メートルプールである。
でもはってあるのは、水でなく温泉。しかも茶色っぽいにごり湯 なのだ。「ぬるめの風呂」という感じの温度で、北国なのに5月から10月くらいまで入れた。
そのプールは、休日の日中は親子連れで結構にぎわっていた。平日の夕方も、小中学生がちらほら。
ところがこのプール、夜になると実に微妙な雰囲気になる。
プールというより、露天風呂的な感じになるのだ。
浴室の洗い場の外が、すぐプールサイドになっているので、裸のままベンチでちょっと涼んだり、そのままプールに入ったりする人がいるのだ。
もちろん夜でもちゃんと水着を着て、プールとして使っている人も少しいるのだが、照明が暗いこともあり、裸の人と水着の人が混在していても、それほど違和感はなかったように思う。
一応25メートルプールなので、端と端にいれば、お互いよく見えないし。
僕の家からは歩いていける距離だったので、この温泉には週1くらいのペースで通っていた。