あの日、昼休みに突然隣のクラスの男君が私の席までくると、放課後の体育館裏に呼び出された。男君の事を何も知らなかったし、意味が分からなかった。
でも、何かが変わる気がして変われるきっかけが欲しくて体育館裏に向かった。
男「好きです。つきあってください」
そこで、私は生まれて初めて告白された。正直嬉しかった。初めて世の中に存在を認められた気がした。
でも、同時に中学時代の陰湿なクラスメイト達の顔を思い出してしまった。
この人も、あの人達と同じかもしれない。
女「・・・条件がある」
とっさに出た言葉。
女「私を笑わすことよ」
泣くことの反対、それはきっと笑う事。中学時代に出来なかった事。この人といて、私が自然に笑える事が出来ればきっと私はこの人を好きになれる。その時、私はきっと本当の意味で変わる事ができる。
これは、私への課題。
この条件は私が私自身に与えた課題。