飲みに行って遅くなる時は必ず連絡しろとか
迎えが必要なら必ず言えと約束させて
約束を破れば嫁に怒ったりと父親に近いスタンスだった。
ウザがられると思ったが
嫁も素直に聞いてくれて
今日は遅くなるとか
迎え来てとちゃんと連絡してくれた。
嫁が大学4年の秋に
就職も卒業も決まった時に
婚約して結納を済ませた。
その結納の時に嫁母に伝えないといけない事があると言って
俺は通帳と印鑑とキャッシュカードを嫁母に渡した。
その通帳には嫁母から
嫁の生活費として渡してくれていたお金が
全て入れてあって
実は嫁の生活費は
俺の給料から出してましたと言った。
嫁母は少し不機嫌そうにどうしてと聞いてきて
俺は嫁を始め人をちゃんと養えるかと
その時俺の給料で本当にやっていけるかを試したかったと
俺は頭を下げて謝りながら理由を述べた。
苦しいながらも不便無く
生活出来ていた事が分かると
嫁母は呆れながらも
このお金は嫁と俺のものだから
使うべき時に使いなさいと言って一式返してくれた。
俺は素直に受け取って
自分たちの子供の為に使おうと決めた。