【※サザエさん※】タラオ「チカンってなんですか?」

電車で帰宅中


ガタンゴトン… ガタンゴトン…

マスオ(今日もやっと一日が終わった……)

ガタンッ

マスオ「おっと」グラッ

女「キャーッ!!!」

マスオ「?」

女「この人、痴漢です!」

マスオ「ええーっ!?」


マスオ「違いますよ、ボクは何もしてません!」

女「なにいってるの! あなたの手が私の胸に触れてるじゃない!」

マスオ「それ……手袋じゃないですか?」

女「へ?」

マスオ「きっとさっき揺れた時に、棚にあった手袋が落ちて……」

女「ご、ごめんなさいっ!」

―磯野家―

サザエ
「ええっ、マスオさんが痴漢をしたですって!?」

マスオ「違うよ、サザエ。痴漢に間違えられたんだよ」

サザエ「あ、そうなの。あまりにビックリしたんでつい……」

フネ「まったく、そそっかしいんだから……」

波平「それにしても災難だったな、マスオ君」

マスオ「ええ、危うくあらぬ疑いをかけられるところでしたよ~」

ワカメ「近頃、女の人が痴漢にあうことって多いってニュースでやってたわ」

カツオ「マスオ兄さんみたいに、男の人が痴漢をやってないのにやってることにされちゃうこともあるしね」

波平「いずれにせよ、我々も疑われないようにする努力が必要ということだな」

マスオ「ホントですね。ボクも次からは気をつけないと」

サザエ「あたしも痴漢には気をつけないと」

カツオ「姉さんを痴漢する男の人なんていないよ」

サザエ「なんですってぇ!」

アッハッハッハッハ……

―小学校―

中島「へぇ~、そんなことがあったのか」

カツオ「うん、おかげでひどい目にあったよ」

花沢「痴漢だなんて、磯野君のお兄さんがそんなことするはずないものねえ」

カオリ「でも、本当に痴漢にあったらどうすればいいのかしら?」

早川「子供が狙われることもあるっていうものね」

カツオ「なぁに、そういう時はボクが守ってあげるよ!」

カオリ「わぁっ、頼もしい!」


花沢「だったらあたしのことも守ってね、磯野クン♪」

カツオ「花沢さんは痴漢される心配なんてしなくていいと思うよ」

花沢「ちょっとぉ、それどういう意味よ!?」

カツオ「しまった! 昨日と同じ失敗を……!」

カオリ「磯野君、今のは女の子に失礼だわ!」

早川「そうよそうよ! 謝りなさい!」

カツオ「トホホ……」

――

堀川「どうしたの、ワカメちゃん?」

ワカメ「もし、あたしも痴漢にあったらと思うと怖いなぁ」

堀川「大丈夫だよ!」

ワカメ「えっ、堀川君が守ってくれるの?」

堀川「ワカメちゃんが痴漢にあっても、ボクがちゃんともらってあげるよ!」

ワカメ「もう、なにいってるのよ堀川君!」

放課後――

スタスタ

カツオ「ん」

中島「どうした、磯野?」

カツオ「見ろよ、この看板」

『チカンに注意!』

中島「この辺も出るみたいだな、痴漢」

カツオ「よぉし、今日はボクたち、パトロールをしないか?」

中島「面白そうだな、やろうやろう!」

中島「だけど、パトロールするっていってもどうやって?」

カツオ「痴漢にあいそうな人を尾行して、密かに守るんだよ」

中島「そりゃいい! だけど誰を? お前の姉さん?」

カツオ「姉さんに痴漢する物好きなんているわけないだろ」

ウキエ「……」スタスタ

カツオ「そうだ、ウキエさんにしよう!」

ウキエ「……」スタスタ

中島「どんどん駅前に向かっていくぞ」

カツオ「うーん、買い物でもするのかな?」

中島「あっ!」

マスク男「……」コソコソ

ウキエ「……」スタスタ

カツオ「マスクの男が後ろからウキエさんに近づいてる!」

中島「怪しいな……」

カツオ「きっと痴漢に違いない! 行くぞ、中島!」ダッ

中島「おう!」ダッ

カツオ「コラーッ!」

中島「やめろーっ!」

マスク男「……!?」

ウキエ「カツオ君!?」

カツオ「この痴漢めっ!」ガシッ

中島「ボクたちが相手だっ!」ガシッ

マスク男「うわっ、ちょっと待って、待って!」

甚六「ボクだよ、ボク!」パパッ

カツオ「甚六さん!?」

ウキエ「兄貴!?」

甚六「いやあ、痴漢だなんてひどいな」

ウキエ「兄貴、こんなところでなにやってるの?」

甚六「ウキエがボクの財布を間違えて持っていったから、返してもらおうとしたんだ」

ウキエ「あ、ホントだ……ごめん、兄貴!」

カツオ「でもどうしてそんな大きなマスクを?」

甚六「ちょっとカゼをひいててね……ハーックション!」

中島「とんだ勘違いだったなぁ」

カツオ「ごめんなさい……」

―磯野家―

アッハッハッハッハ……

波平「まったく……しょうがない奴だ」

フネ「後で甚六さんには私たちからも謝っておきますよ」

カツオ「はぁい……」

サザエ「まったく、そそっかしいんだから!」

マスオ「だけど間違えたとはいえ、痴漢に立ち向かおうとしたのはすごい勇気じゃないか!」

カツオ「えへへ、そうかな……」

波平「調子に乗るな」

タラオ「あのー」

サザエ「あらどうしたの、タラちゃん?」

タラオ「チカンってなんですか?」

サザエ「え!? それはその……どうしようかしら、マスオさん?」

マスオ「ボクかい!? えぇっと……カツオ君、頼むよ」

カツオ「ええっ、なんでボクが……」

タラオ「カツオお兄ちゃん、チカンってなんですか?」

カツオ「うう……」

カツオ「えぇっと、なんていったらいいのかなぁ……」

タラオ「おしえて下さい」

カツオ「男の人が女の人に触ったりすること、かな?」

タラオ「そうなんですか!」

タラオ「だったら、おじいちゃんはおばあちゃんにするですか。パパはママにするですか」

カツオ「あ、いや、それは……」

タラオ「明日、ボクもリカちゃんにチカンするでーす!」

カツオ「タ、タラちゃん!」

――

ガタンゴトン… ガタンゴトン…

波平「……」

サワサワ…

波平(む!)

波平(誰かがワシの髪の毛をさわっている……!)

波平(男を狙う痴漢もいるというし……)

波平「コラーッ!!!」

理容師「あ、す、すみません!」

理容師「あまりに見事な一本毛だったもので、つい職業柄さわってみたくなって……」

波平(床屋さんだったのか……)

―おわり―

コメント

42:2019/02/28(木) 01:21:25.673 ID:/VeAYbiD0.net
44:2019/02/28(木) 01:22:13.151 ID:bAhIFEA8r.net
45:2019/02/28(木) 01:22:32.114 ID:EDL6DjUuK.net
47:2019/02/28(木) 01:26:12.484 ID:LPRF75af0.net
49:2019/02/28(木) 01:29:36.132 ID:PIL3m5Fp0.net
出典:http://esusokuhou.blog.jp/archives/16477049.html