マスオ「違いますよ、ボクは何もしてません!」
女「なにいってるの! あなたの手が私の胸に触れてるじゃない!」
マスオ「それ……手袋じゃないですか?」
女「へ?」
マスオ「きっとさっき揺れた時に、棚にあった手袋が落ちて……」
女「ご、ごめんなさいっ!」
―磯野家―
サザエ
「ええっ、マスオさんが痴漢をしたですって!?」
マスオ「違うよ、サザエ。痴漢に間違えられたんだよ」
サザエ「あ、そうなの。あまりにビックリしたんでつい……」
フネ「まったく、そそっかしいんだから……」
波平「それにしても災難だったな、マスオ君」
マスオ「ええ、危うくあらぬ疑いをかけられるところでしたよ~」
ワカメ「近頃、女の人が痴漢にあうことって多いってニュースでやってたわ」
カツオ「マスオ兄さんみたいに、男の人が痴漢をやってないのにやってることにされちゃうこともあるしね」
波平「いずれにせよ、我々も疑われないようにする努力が必要ということだな」
マスオ「ホントですね。ボクも次からは気をつけないと」
サザエ「あたしも痴漢には気をつけないと」
カツオ「姉さんを痴漢する男の人なんていないよ」
サザエ「なんですってぇ!」
アッハッハッハッハ……
―小学校―
中島「へぇ~、そんなことがあったのか」
カツオ「うん、おかげでひどい目にあったよ」
花沢「痴漢だなんて、磯野君のお兄さんがそんなことするはずないものねえ」
カオリ「でも、本当に痴漢にあったらどうすればいいのかしら?」
早川「子供が狙われることもあるっていうものね」
カツオ「なぁに、そういう時はボクが守ってあげるよ!」
カオリ「わぁっ、頼もしい!」