甚六「ウキエがボクの財布を間違えて持っていったから、返してもらおうとしたんだ」
ウキエ「あ、ホントだ……ごめん、兄貴!」
カツオ「でもどうしてそんな大きなマスクを?」
甚六「ちょっとカゼをひいててね……ハーックション!」
中島「とんだ勘違いだったなぁ」
カツオ「ごめんなさい……」
―磯野家―
アッハッハッハッハ……
波平「まったく……しょうがない奴だ」
フネ「後で甚六さんには私たちからも謝っておきますよ」
カツオ「はぁい……」
サザエ「まったく、そそっかしいんだから!」
マスオ「だけど間違えたとはいえ、痴漢に立ち向かおうとしたのはすごい勇気じゃないか!」
カツオ「えへへ、そうかな……」
波平「調子に乗るな」
タラオ「あのー」
サザエ「あらどうしたの、タラちゃん?」
タラオ「チカンってなんですか?」
サザエ「え!? それはその……どうしようかしら、マスオさん?」
マスオ「ボクかい!? えぇっと……カツオ君、頼むよ」
カツオ「ええっ、なんでボクが……」
タラオ「カツオお兄ちゃん、チカンってなんですか?」
カツオ「うう……」
カツオ「えぇっと、なんていったらいいのかなぁ……」
タラオ「おしえて下さい」
カツオ「男の人が女の人に触ったりすること、かな?」
タラオ「そうなんですか!」
タラオ「だったら、おじいちゃんはおばあちゃんにするですか。パパはママにするですか」
カツオ「あ、いや、それは……」
タラオ「明日、ボクもリカちゃんにチカンするでーす!」
カツオ「タ、タラちゃん!」