ジャイアン「よせやい照れる」
ジャイアン・しずか「「………………」」
しずか「……武さん」
ジャイアン「な、なんだ?」
しずか「話したいことがあるんでしょう」
しずか「スネさんがいると話しづらいことっていうのは分かってるわ」
ジャイアン「さすがしずかちゃん。学年首席の名前は伊達じゃないってことか」
しずか「よして、私は学年首席なんかじゃないわ。”次席”よ」
ジャイアン「……そうだったな」
ジャイアン「簡潔に言う」
ジャイアン「スネ夫がおかしくなるかもしれない」
しずか「……武さんも気づいてたのね」
ジャイアン「ああ」
しずか「スネ夫さんがアニメに熱中するようになったのが中学二年の終わりから中学三年の頭」
しずか「のび太さんが学校に来なくなったのが中学二年の中ごろ」
ジャイアン「かぶるんだよな」
しずか「ええ、その時期ならストレスが溜まっているはずだわ」
しずか「そしてストレスのはけ口を模索し始める」
しずか「スネ夫さん根はいい人だから犯罪なんてことはしなかったけど、代わりにアニメを見始めるようになっ
た」
ジャイアン「アニメを見ることは別に悪いことじゃない。受験のときもしっかり勉強していたしな」
しずか「問題なのはここから」
しずか「アニメを見るだけでストレスを紛れさせられなくなった時」
ジャイアン「そうなったら、どうなるんだろうな」