出来杉「で、僕達が理解できないのは君がその調理で使用するフライパンをパンだと言い切っていることだ」
スネ夫「そうそう」
ジャイアン「そこなんだよな」
しずか(出来杉に見とれている)
出来杉「さらに君はフライパンをパンだと言い切っていながらフライパンをパンでないと理解している」
出来杉「君は自分で自分の矛盾に気付かないのかい?」
のび太「矛盾と言われても・・・」
出来杉「はっきりしてほしい!」
のび太「いや、もちろん、矛盾していると思うよ」
出来杉「!?」
スネ夫「!?」
ジャイアン「えっ!?」
ジャイアン「矛盾してると思ってたのかよ!?」
スネ夫「なんなんだよこいつは!?」
のび太「いや、だからさ」
出来杉「ああ、わかった!」
しずか「えっ?」
出来杉「わかったよ、のび太君」
のび太「ほ、本当にわかったの?」
出来杉「うん、つまり君は誰かからこの話をされて理解できなかった」
出来杉「答えがフライパンなのはわかったけど、なぜフライパンかわからないからみんなに聞いていたんだね!」
ジャイアン「なんだそういうことかよ」
スネ夫「だから答えがわかっているのに釈然としないのか」
しずか「出来杉さん!素敵すぎるわ!」
出来杉「のび太君、君はきっとからかわれているんだよ。フライパンがパンなわけないじゃないか」
スネ夫「そうならそうと言ってくれよ」
ジャイアン「そうだよ。お前の悩みは俺の悩みなんだからよ」
しずか「のび太さんも困惑していたのね。ごめんなさい。私てっきりおかしくなったのかと」
のび太「あ、うん、間違ってるけどそれで納得してもらえるなら」
しずか「ありがとう!出来杉さんのおかげで丸く収まったわ!」
スネ夫「のび太、あんまり考え過ぎるなよ!そんなこと言うやつは多分頭おかしいから」
ジャイアン「そうだぞ。男ならくよくよすんな!」
出来杉「問題が解決してよかったよ」
その瞬間、のび太が昼寝から目を覚ます。
のび太「!」
のび太「夢、か・・・」
のび太「嫌な夢だったなぁ。ただのナゾナゾなのにみんなむきになって・・・」
のび太「なんだかもう眠れないや。遊びにいこう」
空き地へと向かうのび太。
スネ夫「パンはパンでも食べられないパンってなーんだ?」
ジャイアン「パンはパンでも食べられないパン?なんだそりゃ」
しずか「そんなのあるの?」
のび太「おーい、何してるの?」