(ここの記憶が曖昧)
ヤバイと思って
飛び出して女の子抱えてダイブ。
危なかったーと思い、一息付いていると
通行人の女の人が俺のほうを見て
悲鳴をあげていた。
一体何が起こったのかと
立とうとすると立てない。
そこで初めて自分の右足の膝下が
ぺしゃんこで血がダバダバ
出ていることに気づいた。
激痛に襲われて
呻(うめ)くような声を
上げていたと思う。
なにごとかと近くにいた人達が
集まってきて俺の方を見て驚いていた。
(確か吐いてた人もいた)
集まってきていた人達の何人かが
救急車を呼んでくれたり、
出血を止めてくれたりしていた。
「なにっ?!なになに?!」
と抱いていた女の子が
俺の腕から顔を出そうとしていたので、
「見ちゃダメ!」と言って見せなかった。
トラウマになっちゃうかも
しれないと思ったからだ。
何回か意識が飛びそうになったけど
なんとかこらえた。
まもなくして救急車が来て
俺を救急車に乗せようとした。
周りにいた人たちに
「誰かその子の目を塞いで!
塞げええええええ!」
って怒鳴ってた。
救急車に乗ったあとのことは
意識がなくなって覚えてなかった。
気づいたら病院のベッドの上。
目を覚ましたら
大泣きしている両親がいた。
布団をどけて右足を見た。
包帯ぐるっぐるの
短くなってしまった足があった。
改めて足がなくなったことを実感した。
女の子大丈夫だったかなーとか
彼女知ってるのかなーとか
病院食うまいのかなとか、
今思うと面白いこと考えていたと思う。