その後、
嫁が友達何人かと一緒に来た。
気まづいから両親には
病室からでてもらった。
彼女は既に泣いていて
友達に背中さすられてた。
泣きすぎて目が真っ赤になっていて
眠れなかったのか
目の下にくまができてた。
「なんで泣いてるんだよw」
みたいにおどけていったら
むせながら
「だ、だっで、○○(俺の名前)あ、あじ」
とかなんか言ってた。
ごめん、全くわからなかった。
そのあと何か言ってたけど、
目覚めてからずっと考えていたことを嫁に言った。
「あのさ、俺と別れてくれないか?」
嫁は
「ば、ばんべ?」
(泣きすぎて本当にこんな感じになってた)
って訊いてきた。
ごめん、ちょっと会話文書くね。
嫁の言葉もしっかりと書くわ。
俺「だって片足無い彼氏だよ?
そんなのと付き合ってても
意味ないじゃん」
嫁「そんなことない!」
俺「そんなことある。
遊びに行くのだって大変だろ。
一緒にいて笑われるぞ?」
嫁「別にそれでもいいもん!」
俺「俺がよくない」
嫁「やだ!絶対ヤダ!別れたくない!」
俺「一時の感情で動いちゃだめだよ」
嫁「一時の感情なんかじゃない!
俺のこと大好きだから!」
このままじゃ埒(らち)があかない
と思った俺は嫁を睨んで
「俺は嫁のこと好きじゃない」
って言い放った。
嫁は絶望したような顔で
力が抜けたようにその場に座り込んだ。