三郎「ハハハハ!!そろそろ毒が全身に回るころだな!!」
中島「…うう……っ……アアアアアアア!!」
ブチッ
ヴチッ
中島は渾身の力を振り絞り両腕の糸を引きちぎった
中島「エースピッチャーは……マウンドじゃ決して表情を崩さないんだよ…!」
三郎「バカな…!!絶対に切ることが出来ない糸を引きちぎっただと!?」
花沢「チャンスよ中島くん!!!」
中島(あと…ちょっと……ほんの少しだけ持ってくれ……僕の身体…)
中島は最後の力を使い三郎に向かい駈け出した
タッタッタ
中島「………これで…ゲームセットだ……!」
最後の一撃は
シンプルな素手の拳でのグーパンチであった
耐久力の低い三郎にはそれで十分なのである
三郎「……く……うっ……」
三郎 死亡
中島「ハァ……ハァ………っ……」
花沢「やったわ!!中島くんの大勝利よ!」
中島「花沢さん…これ……磯野に渡しておいてほしいんだ…」
花沢「これ…野球のボールじゃない!」
中島「ウイニングボール…磯野に渡しておいてよ…」
花沢「自分で渡しなさいよ!ほら、行くわよ!」
中島「……ごめん……」
ドサッ
花沢「……中島くん……?何倒れてるのよ……中島くん…」
中島は静かに息を引き取った
ノリスケ「カツオくん、最高の逸材を僕の手で葬るなんて実に残念だよ」
ノリスケ「君に見せたかった…人類が生まれ変わるところをね」
ノリスケ「愚かな人間がこの人類に蔓延し過ぎている」
ノリスケ「そんなバカ共を選ばれし者以外、全員コントロールし家畜にしてしまえばいい」
ノリスケ「…その計画も…もうすぐ達成されそうだ……」
ガラッ
カツオは瓦礫を押しのけ立ち上がった
カツオ「…そんな世界、僕は絶対に認めない」
ノリスケ「まだ、生きていたのか」
マスオ「カツオくん!君に世界の運命を託した!!」
タラ「カツオお兄ちゃん頑張るですぅ」
ノリスケ「…マスオさん…それにタラちゃん……!クソッ!あいつ等は何をやっているんだ!」
カツオ「ノリスケさん、これが僕達家族の絆だ」