【クレヨンしんちゃん】しんのすけ「……父ちゃん、母ちゃん。ひまわりは今日も元気です。――行ってきます」誰も知らない22年後・・・

二人揃って、居間に立ったまましばらく黙り込む。でも、何だかこのままじゃいけない気がした。
震える口に力を込めて、ゆっくりと口を開いてみる。

「……あ、あのさ……」

「……は、はい……」

「……今度よかったら、二人で――――」

―――プルルルル

「―――ッ!」

「―――ッ!」

突然、静かな部屋に電話の音が鳴り響く。体をビクリとさせたオラ達は、すぐに音の方を振り返る。

「な、なんだ……電話か……」

一度彼女に目をやる。彼女は、頬を桃色に染めて、困ったような笑みを浮かべていた。
何だか照れ臭かったオラは、少し重い足取りで電話に向かった。

「……はい、野原ですが……」

「――聞いてよしんちゃん!!」

受話器を耳に当てるなり、叫び声が耳を貫いた。
咄嗟に受話器を耳から離し、改めて話をする。

「……ま、まさおくん?」

「そうだよしんちゃん!――それより、聞いてよ!!」

まさおくんは、かなり慌てていたようだ。

「どうしたのさ、いったい……」

「あのね!僕、ねねちゃんに告白したんだ!!」

「……マジで?」

「マジだよ!大マジだよ!!そしたら、ねねちゃん、言ってきたんだ!“好きな人がいる”って!!!」

(……あちゃー)

思わず、手を頭に当て上を見上げた。

「とにかく、詳しい話はいつものファミレスで話すから!!すぐ来てよ!!―――ガチャリ」

まさおくんは、一方的に電話を切断した。

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