――ピンポーン
「……ん?」
その時、ふと玄関からチャイムが鳴り響いた。
「誰だろう……」
掃除を一時中断し、玄関に向かう。そして鍵を開け、少し古くなった玄関を開けた。
「――はい」
「……こんにちは、しんのすけさん」
そこには、笑顔で会釈するあいちゃんがいた。
「あれ?どうしたのあいちゃん……」
「あら、私が来てはいけないんですか?」
あいちゃんは、少し意地悪な笑みを浮かべる。
「い、いや……そんなわけじゃないけど……」
戸惑っていると、彼女はクスリと笑う。
「……お邪魔しても、いいですか?」
「……あ、ああ。どうぞ」
そしてオラは、あいちゃんを家に招き入れた。
「――ずいぶん、片付きましたね」
あいちゃんは、そう呟きながら部屋を見て回る。
「まあね。オラの荷物、ほとんどないからさ。一人にはもったいないくらいの家だよ」
笑いながら、言ってみた。
するとあいちゃんは、顔を赤くして俯いてしまった。
「……ん?どうしたの?」
「……い、いえ……それにしても、静かですね……」
「え?あ、ああ……そうだね……」
「……」
「……」
……なんだか、不思議な空気が部屋中に満ちる。
「……私で、よければ……」
しばらく俯いていた彼女は、小さな声で話してきた。
「え?」
「……私でよければ、ご一緒に……」
「……」
……また、部屋は静まり返った。オラも、下手に喋れなくなっていた。
