するとボールを拾う園児
「へっへっへ~」
あのお馴染みのいじめっ子二人組だ
「おいしんのすけ~」
「お前の母さんさぁ~」
「!?」
「おい!止めろよ!」
二人組に詰め寄る風間君
「お前の母さんは癌でさぁ」
「ハゲてるんだろ~?」
「…」
「ちょっと止めなさいよ!」
「ボー!」
仲間達が集まる
「お前達もしんのすけなんかと遊んでるとはげるぞ~」
「や、やめろよ!」
後ろから声がする
なんとマサオ君だ
「なんだよマサオ~」
「俺達に逆らうってのか~?」
「うるさい!しんちゃんが…しんちゃんが…」
「もういいゾマサオ君」
「しんちゃん…」
「オラのかあちゃんは…確かに髪の毛無いゾ…でも…でも」
プルプル震えるしんのすけ
「マサオ君だって無いんだゾ!!」
「…」
「……」
「………」
沈黙
「お、おいしんのすけ…」
「でもオラ、マサオ君大好きだゾ、ネネちゃんも、風間君も、ボーちゃんも、もし髪の毛が無くなってもオラは皆が大好きだゾ!」
「しんのすけ…」