男「……これさ、今のペースで普通にデートして振られない可能性はゼロ?」
妹「ゼロ、とは言えない」
妹「私の勘で悪いけど……そうね」
妹「ゾンビ映画で追いかけられてる女が一度もこけないくらいの確率かな」
男「つまり、ゾンビから逃げる時に車のエンジンが一発でかかる確率よりは高い、と」
妹「誤差の範囲よそんなもん。ほぼゼロ」
男「うひょー」
妹「これだけ誘われるなら…」
妹「テストの力も借りて焦らさないと」
……
…
女宅
女「……全部断られた」
女「はやくしないと」
女「もっと傷つけることになっちゃう…」
翌日 学校 (月)(7/6)
女「おはよ」
女友「あ、お、おはよ」
女「ねぇ」
女友「…何?」
女「たしか…先週の金曜とかも思ったけど、最近女友ちゃんおかしくない?」
女友「そうかな」
女「罰ゲームのことも聞いてこなくなったし」
女友「じゃあ今日からたっぷり聞いてあげるよ」
女「……うーん」
女友「3回目のデートはしてきたの?」
女「(ほんとに聞いてきた)」
女「3回目は、もうしたよ」
女友「……そうなんだ」
女「(たいして興味持ってなさそうだし…)」
女「(女友ちゃんが提案した罰ゲームなのに…)」
……
…
お昼休み
女「(あ、今ひとりだ。今の内にスケジュール聞いとこうかな)」
女「(さすがに今週ずっと埋まってることはないと思うし)」
女「(うーん。どうしよう…)」
女「(でも皆に見られたくないしなぁ…)」
男「あ、来た来た」
妹「来た来たじゃなくて早く食堂行くよ」
男「あいよ」
妹「また、寝てたでしょ。顔に跡ついてる」ペチペチ
女「…………」