男「……あ、そうだ。着替えとか買わないとね」
少女「いいの?」
男「そのくらい平気だよ」
少女「おかね、ないんでしょ?」
男「後で母さんに請求するから心配しなくていいって。俺、一応大人だからね」
少女「……」
男「遠慮しなくていいって。……あー、そうだな、小学校まで歩きながら話そうか」
少女「……?」
男「天気良いねぇ」
少女「なに、はなすの?」
男「……あのさ、これから少女ちゃんがここで暮らしていく事になったらさ」
少女「なったら?」
男「多分俺、少女ちゃんのお兄ちゃんになると思うんだよ」
少女「え、えーっ!?」
男「実際、少女ちゃんの戸籍も40才にはならないと思うし、形式的にはうちの養子になるだろうし」
少女「……男がわたしのおにいちゃん?」
男「義理のだけど、そうなると思う」
少女「でも、わたしおばさんでしょ?」
男「うん。伯母さんで妹って、また頭痛くなる話だけど、そうなるだろうね」