男「相変わらず人の話を聞きやしねぇな」
少女「ともだち?」
男「友達だな。あれで悪い奴じゃないんだぞ、本当に」
少女「……」
男「いや本当にな?」
少女「でも、あたまきんいろだし」
男「大学デビュー、って言っても通じないか。あいつは見た目だけだから」
少女「ふーん」
男「さてと。ユニクロ行って、ドラッグストア行って、デパートにも寄ってくか……持ち切れるかな」
少女「がんばってね、おにいちゃん」
男「おう」
少女「かわいい? かわいい?」
男「だから可愛いって。お前、帰ってきてから何回同じ事聞くんだよ」
少女「えへへっ」 フリフリッ
男「今は上下3着だけど、足りない分は母さんが帰って来たら一緒に買って来てくれよ」
少女「これだけでいいもん」
男「三着じゃ足りなくなるって。それに、すぐ成長して着れなくなるだろうし」
少女「いいの、これだけで!」
男「いいって言うなら、俺はいいけどな。昼飯はどうする?」
少女「なんでもいいよー」
男「なんでもって何だよ。あー、オムライスでも作るか」
少女「おむらいすすき!」
俺「そりゃ良かった。じゃ、適当に座って待ってるように」
少女「はーい」