男「まずは物置かな」 ガチャッ
少女「けほっ」
男「滅多に開けないから埃臭いな」
少女「ここにあるの?」
男「多分ね。あ、でも母さんが持ってるのかもしれない」
少女「きいてみて」
男(変に思われそうだけど、まあ、どうせ帰って来たら少女ちゃんの事も話さないとダメだし、今更か)
母『おね……伯母さんの写真なんて、どうして探してるのよ?』
男「一度見てみたいと思ってさ」
少女「ね。いもうとのこえ、きかせて」
男「……」 スッ
母『……お母さんのアルバムに一緒に仕舞ってあるわ。部屋の押し入れの上の方よ』
少女「……」
母『それと、誰から聞いたのか知らないけど、伯母さんの話はあんまりしないで。……辛くなるのよ』
少女「……っ」
男「あー、うん、わかった。じゃ、早く帰ってきてね」 ガチャッ