姫「ここが魔王城の書庫……さすがにすごい量だわ」
姫(ここを漁れば、きっと魔王を蘇らせる方法も見つかるはず!)
姫「えーっと……」
ペラペラ…
姫「これでもない……この本も違う……」
ペラペラ…
姫「――あった!」
姫「“死んだ魔族をアンデッドとして蘇らせる術”……これでいいわ!」
姫「魔力を膨大に使うのと、そこまで使わないのがあるのか……使わない方でいっか」
姫「やり方は……ふむふむ……」
姫「……」
姫「……」
姫「よし、いよいよ魔王復活だわ!」
…………
……
姫(魔王の死体を魔法陣の中に置いて、と)
姫「ドッデンア……ドッデンア……」
姫「ビーンゾ、ビーンゾ……イタシタッサク……」
姫「よみがーえーれー!!!」ボアァァァァァ…
魔王「……」ピクッ
姫(動いた!?)
魔王「……」ムクッ
姫「立った! 魔王が立ったわ! やったーっ!」
魔王「……」ボロボロ…
姫「!」
魔王「ウ、ウガ……」
姫「あら?」
魔王「ウガァァァァァ……」
姫(体は崩れてるし、知能もまるでない! これじゃとても魔王とはいえないわ!)
姫「くっ……ケチらず、魔力をたくさん使う方の術にすべきだったわ……」