【※中学生のび太※】ドラえもん「道具を使って本気で戦いたいだって?」 アニメでは決して放送できない幻の秘話がココに・・・

のび太「………」

しずか「酷いわよ…自分の命が大切なのはわかるわ…」

しずか「だけどあなたにはみんなを助けられる知り合いがいるじゃない…!」

のび太「……優しいんだね君は…」

のび太は取り寄せバッグからバリヤーポイントとまもり紙を取り出した

のび太「この『バリヤーポイント』は君をあらゆる脅威から完全に守ってくれる道具だ。両親の事が心配なら『守り紙』で守ってあげるといい……」

※バリヤーポイント
半径2メートルのバリアを張り、『あ』のつくもの等、使用者が指定した頭文字と一致するもの以外
全てを遮断する

しずか「のび太さん…?」

のび太「これは…ドラえもんの仕業なんだ…」

しずか「そんな…うそよ…」

のび太「嘘じゃない……だから確かめなきゃいけない…」

しずか「ドラちゃんなわけないじゃない!」

のび太「回路が壊れているなら直してあげたい!」

しずか「!」

のび太「ネジが緩んでいるなら…閉めなくちゃならない」

のび太はかすむ視界をぬぐいながら、何とか声を絞り出した

のび太「じゃあ、行ってくるよ…!」

ー廊下ー

のび太「校内放送ではああ言ってたけど…」

のび太「自分のいる部屋まで宇宙に突っ込ませるなんて間の抜けた敵じゃあないだろう」

のび太「とすれば、かなり低い位置に陣取っている事になるのか…?」

のび太は『迷路探査ボール』を転がした

のび太「どんな迷宮だろうが…このボールの煙は建物を全て把握する…!」

『迷路探査ボール』が作った地図を覗くのび太
遥か下層、4階部分に人間の反応がある不自然な部屋を見つける

のび太「無生物催眠メガホンッ!『ここは四階の放送室!』」


のび太「さぁ着いたぞ…!」

少年「コイツ!?予定よりもずっと早いじゃん!?」

のび太「!」

放送室には男…というより小学生がいた

のび太「さっきの放送と声が違うみたいだけど…!」

少年「そりゃあそうさ!」

少年は自慢気に首筋に貼ってあるシールを見せ付ける…

のび太「それは…『階級ワッペン』!」

少年「よく知ってるね!僕は『兵長』の階級を与えられたのさ!」

のび太〈なるほどドラえもんの奴、ワッペンで手下を増やしたのか〉

のび太「さっきの男はどうした?」

少年「さっきの?」

のび太「校内放送してた男だよ」

少年「ああ、『大佐』の事だね」

少年「さあどこいったかなァ~、もう逃げちゃったかもしれない」

のび太「あまり乱暴な事はしたくないんだけど…!」

少年「おっと!あぶない!」

のび太「!?」

のび太が少年に飛び掛ろうとするも
急にバランスを崩してしまう…!

のび太「な…何だ?足が……変な形に…!」

少年「へっへっへ……!!」ジャ――z___ン!

少年は持っていたスケッチブックをのび太に見せる
中にはのび太の変化した足そっくりの形が描かれていた

少年「描いた絵の通りになる『そっくりクレヨン』ってね」

のび太〈この道具…!スネ夫に使った事あるぞ…!またやっかいな物を…!〉

少年「でもずるいよな、『大佐』なんてこの建物を変えちゃう道具全部貰ってるんだもの」

少年の指差す先

建物を迷宮にする『ホームメイロ』

建物を回転させる『メリーゴーラウンドゴマ』

建物の高度を自由に変える『四次元たてましブロック』

生徒を電撃で襲った『ルームガードセット』、そして…

のび太〈『集中気候装置』!あれで学校の最下層だけ雨で浸水させたのか…!〉

のび太〈そしてなるほど…ワッペンの階級が高いほど持っている道具が優遇されているって訳か…〉

少年「え!?え!?足が治ってる!?なんで!?」

のび太「僕はね、君達より前に君のボスの道具を使い慣らしてきたんだよ?」

のび太「負けるわけないじゃないか…!」

少年「待てーーーッ!うごくんじゃねーーーッ!」

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