【※中学生のび太※】ドラえもん「道具を使って本気で戦いたいだって?」 アニメでは決して放送できない幻の秘話がココに・・・

――7月13日、朝――――――…

ドラえもん「こらっのび太!起きろ!遅刻するぞ!」

のび太「…もーいいじゃん行かなくたってさぁ、あと数日で夏休みなんだから…」

ドラえもん「………そのまま起きずに死ねばいいのに」

のび太「…あ?」

ドラえもん「大体君は中学生になったというのに、無責任というか無神経というか」

のび太「あ?どっちが無神経だよ。居候の分際で死ねとか言っていいと思ってるの?」

ドラえもん「『あ?』て…誰に向かって口聞いてんのさ。せっかく起こしてあげたのに」

のび太「あ?」

ドラえもん「そんな性格で歴史を都合の良いように変えるなら君は粛清されるべきだと思うよ」

のび太「あ?何言ってんのウスラハゲダヌ…うわぁッ!」

のび太が文句を言い終える直前
真上から青い物体が現れ、覆いかぶさって来た

ドラえもん「ぼ…僕がもう一人…!?」

のび太の上にもう一体のドラえもん…

青天の霹靂
状況をいち早く理解したのは現代のドラえもん

ドラえもん「なるほどね。『タイムベルト』を使って僕の手助けをしに来てくれたのか^^」

未来から来たドラえもん「その通りッ!今すぐ殺るんだッ!今なら歴史の修正が出来るッ!」

ドラえもん「のび太君、君は歴史の汚物であり僕の人生の汚点だからただちに殺すね」

のび太「ドラえもん…『タイムベルト』を使って過去に遡るなら…」

未来から来たドラえもん「ウォォォォッ!?」

のび太に覆いかぶさっていた未来のドラえもんが
突如、宙に浮かび上がり消えていく…!

ドラえもん「!?」

のび太「僕の動きを封じてから遡らないと……『現実ビデオ化機』で今日の時間を巻き戻した…ッ!」

のび太「間一髪だ…!過去の自分が殺されちゃったら元も子もない…!」

※現実ビデオ化機
時間をビデオのように早送りしたり巻き戻したり出来る、類似道具多数

この道具の恐ろしい点は、時間を巻き戻しても使用者の記憶はそのままであること…

ドラえもん「のび太…、何回過去を遡った?」

のび太「………」

ドラえもん「『何巡目』かと聞いているんだッ!答えるんだッ!」

ドラえもんが四次元ポケットに手をつっこむと同時に
すかさず押入れにあったスペアポケットに手を伸ばすのび太

のび太〈『過程』は変わった…だけど『結果』は…!?〉

ドラえもん「『熱線銃』だッ!粉々にしてやる!」

直後 部屋が眩く光り、家は一瞬にして炭と化した…


ドラえもん「ウフフフフフフフ……!」ガラガラガラ・・・

のび太「さっきと同じだ…!タケコプターで逃げれるところも…」

ドラえもんとセワシが初めて来たとき言っていた…
のび太がジャイ子と結婚しようが、しずちゃんと結婚しようが
孫の孫であるセワシという存在が生まれてくる『結果』は変わらないのだ

のび太「つまりさっきの時間軸で壊した道具も……故障か何かが原因で壊れるという『結果』は変わらない…」

ドラえもん「ほう、だが少し違うんじゃあないか?君が使うはずの『現実ビデオ化機』も粉々だ」

ドラえもん「この有様じゃあタイムマシンも故障かな、君は時間の逆行が出来ない」

のび太「…!」

ドラえもん「苦しそうだね、余計に悪い『結果』が増えたみたいで良かった」

家が崩れ、眼下の両親が死にきれず悶える様子を見ながら
ドラえもんが不敵に微笑む…

――――――怖い

のび太は先の見えない不安と
今までにないおぞましい表情を見せるドラえもんに恐怖した

圧倒的な天敵が今まさに一つの生命を蹂躙しようとしている…!
非力な動物が本能的に取る行動はひとつしかない

のび太「…うわーん外道ハゲダヌキ~~!!」

ドラえもん「親不孝物で臆病者で君はほんとどうしようもない人間のクズだなぁ」

逆転する機会を自身の手で失った事による一時的な戦意喪失と恐慌…

全速力で逃げ出すのび太をよそに
ドラえもんは瓦礫に埋もれかけたのび太の両親に銃口を向けた

ドラえもん「Good Night!トーチャン、カーチャン」

ズチュ―――z___ン!

ドラえもん「それにしても実にバカだなぁのび太は。どこでもドアがあればすぐに追いつくことが…」

ドラえもん「…ちっ…ポケットに無い……さては僕が熱線銃を撃ったとき爆風に巻き込ませたな…」

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