【※中学生のび太※】ドラえもん「道具を使って本気で戦いたいだって?」 アニメでは決して放送できない幻の秘話がココに・・・

のび太「た…たすかった…はやく…ジキルを…」

スペアポケットから『ジキルハイド』を取り出し、それを手のひら一杯に出して飲み干す…
一錠飲めば10分の間、性格が逆になる秘密道具である
のび太が以前飲んだ時は血の気が多い性格になったのだが…

のび太「あそこで逃げたのは臆病ながら良い判断だ…」

のび太「あんなにチャンスがありながら………僕はあまりに未熟だった…」

ドラえもんが日々どれほど不満を募らせていたのか、自分が逃げた後に両親が撃たれたか
今、のび太にとってそんなのはどうでもよかった

これまでにない命の危機に直面し、パニックに陥った今
ジキルハイドは想像以上の効力をもたらし、先刻以上の冷静さと判断力を彼に与えたのだ

のび太「僕がすべきことは…」

のび太「あの暴走したドラえもんを無力化&和解してさっさとこの惨劇を終わらせる事だ…」

のび太「しかし、こんな事になってもタイムパトロール達が未だ出動していない所をみると……」

のび太「このまま何も行動を起こさなければ、都合の良い様に時間を埋め合わされた地獄の日々が待っているのだろう。」

のび太「そんな未来、冗談じゃあない」

のび太「僕は勝つ未来を選ぶ」

のび太はスペアポケットから『とりよせバッグ』を取り出した

のび太「今、一番危険な道具はこの『とりよせバッグ』だ」

のび太「これをとられたら、今この手に持っているスペアポケットや取り出した道具の全てを奪われてしまう…」

のび太「逆に、こいつを先に確保してしまえば…!!」


ゴソゴソ…

のび太「あった…!やったぞ!ドラえもんの四次元ポケットを取り寄せた!」

スペアポケットもドラえもんのポケットも
今やのび太の手の内…

数世紀先から来た未来のロボットと言えど
道具の全てを奪ってしまえば赤子同然である

のび太「とは言え…凶悪な武器が使えなくなるという『結果』は変わらない…」

のび太は試しに四次元ポケットからジャンボガンを取り、引き金を引いたが
カチカチと音を立てるだけであった…

のび太「タイムマシンが壊れたままって事もないだろう、直ったら色々と厄介だ」

タイムマシンが直る前にドラえもんを取り押さえなければならない
例えばドラミが介入し、新たなスペアポケットを補充されると厄介な事になるからだ

そのため、なんとしても道具を四次元ポケットから他の場所へ移さなければならない

『壁紙ハウス』を木に貼り付け
続いて思いつく限りの道具をポケットから次々に取り出していく…
この『壁紙』、中に入ることで絵の中の建物が使えるようになるのだ

のび太「必要な道具はこの『壁紙ハウス』の中に入れておけばバッグでいつでも取り出せる」

のび太「そしてこの道具、故障したとも限らない…これらは今のうちに完全に壊しておこう…」

水圧銃、ショックガン、チッポケット二次元カメラetc…
近いうちに故障する危ない道具とその類似品
そして『四次元ポケットを確保』というベストな結果を歩んだ今、時間を逆行できる道具も必要無いので
一通り取り出して処分していく

のび太「全くあきれるよ。こんなの僕の更生に必要無い道具ばっかりだ。アイツ本当は犯罪者なんじゃないか?」

何時、ドラミの介入があっても対処できる様に
ポケットから必要な道具だけ取り出し『壁紙』に確保しつつ
危険な道具は壊していく

一見順調にいくかと思われたが
妙な違和感と焦りが頬へと駆け巡る…

のび太「おかしいぞ……さっきまで『壁紙ハウス』の中には溢れんばかりの道具が入ってあったのに……」

道具の処分に夢中で気がつかなかったが
壁紙の中に確保してあった道具が明らかに減っていたのだ

考えられる理由…

取り寄せバッグで四次元ポケットを奪う前…
つまり、先ほど自宅から裏山に逃げている間に
ドラえもんもポケットから何か必要な道具を確保していたに違いない

その『何か』
冷静なのび太がまず確保した『とりよせバッグ』と似たような能力の道具……

のび太「『なくし物とりよせ機』だ…あいつ、僕が確保した道具を密かに横取りしているのか!?」

直後、握っていた四次元ポケットが消える…!
のび太の疑念が確信へと変わった…のび太「……ドラえもんと話し合って何とか和解したかったけれど……悠長にしている暇は無いようだね……」

のび太「後で修理してやるよ……だからドラえもん!かなり荒っぽいけど……君を『壊す』ッ!!」

のび太はドラえもんの機能を停止させる為
取り寄せバッグの中に手を突っ込んだ!

狙うはもちろん『心臓部分』
ドラえもんの『動力源』である……!

のび太「掴んだぞッ!!ドラえもんの『動力源』ッ!!」 !

しかし……!

のび太「こ……怖い……!!」

ドラえもんの『動力源』を掴んだにも関わらず
のび太は自分の元へ手繰り寄せる事が出来なかった

のび太「た……ただの恐怖心じゃあ無い…!『他人の内臓』が途轍もなく怖いと感じた………!!」

のび太「ドラえもんの奴……まさか『苦手つくり機』を横取りして僕に動力源を触らせないよう設定したのでは…!?」

※苦手つくり機
一人につき一つ苦手な物をつくる事が出来る
片方のボードに人の名前
もう片方に苦手にさせたい物の名前を書いて機械を作動させると
その人はその物が苦手でたまらなくなる

▼ 続きは次のページにて♪ ▼
前のページへ 次のページへ