【※中学生のび太※】ドラえもん「道具を使って本気で戦いたいだって?」 アニメでは決して放送できない幻の秘話がココに・・・

目の前でのび太を絶望の淵に堕とす
残酷な手段を用いようとしてドラえもんは愚かにも判断を誤ったのだ

のび太「自分の道具をろくに把握できてないくせに、何とか思ってるから応用力が身につかないんだよ」

ドラえもんに向けておしりを叩きながら立体映像〈ホログラム〉は消えた

ドラえもん「ウワァァァァ!!」

この挑発、タイムテレビを再利用させずに壊してもらう為でもある
ドラえもんは見事、術中にはまってしまった

ドラえもん「くそぉ~のび太を見失ったッ!!」

ドラえもん「道具の使い方だけ妙に知恵が働くんだアイツはッ!!」

ドラえもんはカンカンに怒っていた

ドラえもん「…今はとりあえずこの半壊した裏山と警察騒ぎをどうにか鎮めなきゃ…」

ドラえもん「現状を覆すにはタイムマシンが一日も早く治ってくれないと…だがのび太もこれを狙っている」

ドラえもん「のび太を消し炭にするには統率された武力!そして道具!……」

ドラえもんは一抹の不安を抱えていた…

現実ビデオ化機など処分された道具を除いても
ウソ8OOを遥かに凌ぐ「起死回生の秘密道具」がポケットにはいくつか存在していた

しかし、ポケットにはその道具が既に無かったのだ
取り寄せバッグをすぐさま回収したのび太の判断力からしてまず見落とすはずがない

この道具の不安要素、そしてたった今見せ付けられたのび太の判断力
ドラえもんも理解していただけに
のび太に対し、安易に近づくわけにもいかなかった

――――大丈夫、捨て駒ならこの町に星の数ほどいる…

おぞましい笑い声が町に響き渡るのを合図に
ドラえもんの追撃が始まった…!


キーンコーンカーンコーン・・・

先生「えー…7月13日、出席をとるぞーー」

のび太〈次の一手、ドラえもんにとっても僕にとっても一番やっかいなのは誰かと『協力』することだろう…〉

のび太が次に危惧しているのは『仲間との協力』
お互い相見え、実力が拮抗していると分かった今
五分の状況をひっくり返すには第三者の協力が不可欠である

そして、協力者を得た状況下で最も恐ろしいのは
身内による『裏切り』……

ドラえもんが学校のみんなも視野に入れて狙ってくるのは必至であり
敵の傘下に入った者を引き込むわけにはいかない

先にみんなの理解を得て協力して貰わなければならなかった

のび太「出席なんて待っちゃいられないよ、先生!トイレ行ってもよろしいでしょうか!」

先生「早くしてきなさい」

教室から笑い声とざわめきが起こる
生死をかけている状況の中、彼の耳に嘲笑が入り込む余地はなかった

のび太は焦りと不安で息が弾む…!

教室を出て右の階段を上がれば、源静香のいる教室に続く廊下へと出る筈だった

しかし…

のび太「階段が…無いッ!!?」

寝ぼけているわけではない

朝にあれだけの事が起きたのだから

のび太はドラえもんの攻撃であると即座に理解した

のび太「先手を取られてしまったのか!?くそう……!」

振り返ると今出てきた教室の扉までもが無くなっている
それどころか…

のび太「この学校…生きているのか?廊下が、部屋がッ!!」

見ている先…
さっきまでの面影は既に無く

それどころかみるみると廊下の構造や柱の配置が変わっていくのだ

異質な空間の中、のび太はもう一つの違和感を覚える…

のび太「ぼ…僕自身もグルグルと回っているのか…?い、いや、窓の外の景色が回っている?」

のび太「危険だ、とにかく危険だ!ど…どこでも良い…教室に…部屋に、逃げなければ…ッ!」

のび太「『稲妻ソックス』…!これを履いた足ならすぐ現れては消える扉にも入れるはずだ!」

のび太「いくぞぉぉ!」

めまぐるしく変わる景色によろめきながらも
のび太は目の前に現れた扉に飛び込んだ

ドガァン!―――――…

しずか「…のび太さん!?」

のび太「しずちゃん!?」

とびこんだ部屋は源静香のクラス
幸いにも目的地であった

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