風間『え?ボーちゃん?さっき電話したばかりなのに、早いね』
ボーちゃん「こっちに向かってた所だったから…」
風間『…どうしたの?』
ボーちゃん「おばさんとひまわりちゃんが、いない」
風間『ええ?!』
風間『いないって…ちゃんと探したの?』
ボーちゃん「少なくとも、部屋にはいない。この部屋から変わった気配とか、なかった?」
風間『ごめん。分からなかった…』
ボーちゃん「…大丈夫。僕らで探す…でも、無言電話がかかってきたら、知らせて」
風間『分かった!』
ガチャン
しんのすけ「…母ちゃん、待ってろって言われたのに。何処に行っちゃったんだ?」
ボーちゃん「じゃあ、僕としんちゃんで手分けして探します」
ひろし「ちょっと、待った!」
ひろし「お前ら、俺に何か隠してるだろ!」
ボーちゃん「…後で、話します」
ひろし「待てよ!逃げるつもりなのか!」
ボーちゃん「違います。今はおばさんを探す事が先決です」
ひろし「…俺は、死んでるのか?」
しんのすけ「!」
しんのすけ「どうして、父ちゃんがそれを…」
ひろし「しんのすけは知ってたのか…」
しんのすけ「昨日、知ったばかりだけど」
ひろし「そうか…」
ボーちゃん「思い出したんですか?」
ひろし「いや…頭の中に霞がかかってて、よく思い出せねえんだが、何となく、死んだ気がする」
ボーちゃん「ええ…15年前に」
ひろし「15年?成程…じゃあ、君はえっと…誰だっけ?」
しんのすけ「ボーちゃんだぞ」