男「………なら、この娘とかどうかな」
男(そういって指したのは、メイド服を身にまとった、無表情なキャラクター)
後輩「おっ、先輩はメイド服属性ですかぁ」
男「なっ……!別にそういうわけじゃない!」
後輩「今度連れていってあげましょうか?アキバのメイド喫茶」
男「だから、そんなんじゃないって……!」
男(……本当に、特に深い意味はなかった)
男(ただ、そう……俺という存在を、どこかに遺しておきたかったのかもしれない)
男(こういうのを、死亡フラグ、なんていうんだっけか)
男(……それでも、やはり何か欲しかった)
男(たとえ俺が消えたとしても、俺の存在の証が、目に見える形で残っていて欲しかった)
後輩「……そうですね、私もその娘は結構お気に入りだったんですよ」
後輩「記念すべき第一号は、この娘にしますっ!」
男「おめでとう。ようやく完成に近づくな」
後輩「ええ!先輩が決めてくれたおかげです。ありがとうございます!」
男「ああ……俺も、俺の製作を頑張らないとな」
後輩「先輩のPCが完成したら、そのPCにこのAI1号……『アイちゃん』をダウンロードしてみてください!」
男「キャパオーバーするんじゃないか……」
後輩「しないようにするのが先輩のお仕事です!先輩なら楽勝ですよ!」
男「……そうだな、楽勝、だよな」
後輩「そうですそうですっ!」