男「一昨日……俺をデパートで見たって言ったよな?」
女「え?う、うん……でも、それは男くんじゃないんだよね……?」
男「いや、確かに俺じゃないんだけど……あのさ、それってちらっと見かけただけか?」
女「……うん、ほんの、ちらっと見えただけ」
女「追いかけて探そうとしたけど、人ごみの中に紛れちゃって、見つからなくて」
女「……って、どうしたの急に?昨日私がいったときは信じてくれなかったよね?」
男「……あー、いや、なんだ」
男「ああはいったものの……ちょっと気になってな。なんか薄気味悪いだろ?こういうの」
女「まぁ、気持ちはわからなくもないけど…」
女「……ねぇ、何か隠してない?」
男「俺がお前に隠し事なんてするかよ」
女「どうだか……」
男「……昨日もいったけどさ、ちっとは彼氏のことを信用してくれてもよくないか?」
女「うっ……」
男「まぁ急に改めろっていっても無理だとは思うけどさ」
女「うう……だって、やっぱり心配で」
男「お前に心配されなきゃならないほど、俺は落ちぶれちゃいねーよ」
女「私より力ないのに?」
男「痛いところついてくるなぁ……」