魔法のランプ
彼女「まーた無駄な買い物してー……。いくらしたの……?」
男「7万」
彼女「な、7万?!」
男「7万でどんな願いも叶うかと思えば安いもんだろ?」ハハハ
彼女「アホかアンタは! 偽物に決まってるでしょ!」
男「でも商品の説明欄には本物って……」
彼女「本物の魔法のランプを7万で売ると思う? 売るくらいならそのランプに大金持ちにして貰えばいいじゃん」
男「あ……」
彼女「仮に本物だったとして、それはもう使用済みのランプじゃないの?」
男「騙されたかもしれない……」
彼女「かもしれないじゃなくて騙されたの! ったくこのアホは……」ゴツン
男「俺の7万……」シクシク
彼女「……まぁ勉強になったと思って、諦めな。これからはもう少し他人を疑うことを覚えなさいな」
男「俺の……闇金で借りた……7万……」シクシク
彼女「はぁ?! 闇金で借りた?!」
男「貯金ないから返せないよぉ……」シクシク
彼女「なんでそんなとこで借りたの!」
男「だってどうせすぐ返せると思ってたから……。こんなことなら君から借りれば良かった……」
彼女「頼まれたところで貸さなかったけども! そ、それより闇金って利率いくらなの?」