彼女は「どう座るんだ?」ってつぶやきながら荷台にちょこんと座って笑った。
俺「それでいいんじゃないかなw
よし、じゃあ俺が乗るから一回降りて」
彼女「やったー!」
荷台に乗せて気付いたが、彼女は嘘のように軽かった。
家を出て、ろくに車も通らない農道のような坂道を下っていく。
彼女は、とてもごきげんだった。
彼女は歌い出した。
「かーみーさーまー!ひとつきいてくれよー!」
それは彼女が好きだった藍坊主のテールランプだった。
俺も楽しくなって、一緒に歌う。
「かーぜーきるー!あしをーぼくにくれよー!」
はたから見たら馬鹿丸出しなんだけど、
もう、どうでも良かった。