嫁は母親だと思っていたようだが
すぐに俺だと気付いて
パジャマ姿の嫁は恥ずかしさからか布団に潜り込んだ。
顔だけ出しながら
なぜ俺がいるのか聞かれたので
嫁の母親から頼まれたと言うと
母親は人を信用し過ぎるとボヤいた。
料理のいい匂いで目が覚めたようで
少し何か食べたいという嫁に
俺はおかゆを出した。
実家から送られてきたフグがあったので
それを出汁にして作ったおかゆを
嫁は美味しいと言って食べた。
俺も食べるはずだったのだが
嫁が全て食べてしまった。
熱を計ってみると38℃を少し切る位まで下がり
嫁の母親が帰って来るまで嫁とお話をした。
父親は2歳で氏別してるから
父親の記憶が無いようで
母親が女手一つで育ててくれた事
今母親とうまく行ってない事など色々話てくれた。
俺は聞くことしか出来なかったけど
何かあったら隣にいるから
俺を頼りなよと言ってあげた。
嫁は安心したのか腹が満たされたのか
また欠伸をしてウトウトし始めたので
俺は嫁の頭を撫でながら嫁を寝かしつけた。
片付けをしていたら嫁の母親が帰ってきたので
俺は熱が下がってきてる事と
食事をしてまた薬を飲んだことを伝えて戻った。