一週間位して嫁の母親と玄関で会った時に
嫁が俺の事ばかりを話すんだと教えてくれた。
料理が旨いとか頼ってもいいよとか
頭を撫でてくれて凄く安心したとか
同じ事を何回も話すと聞いてかわいいなと思った。
嫁の母親からは迷惑じゃなければ
娘と友達でいてやって欲しいといわれ
俺は快くいいですよと伝えた。
そこから嫁母が夜勤や帰りが遅くなる時は
嫁は俺の部屋に来て夕飯を食べるようになった。
地元から俺は両親から
旬になるとサバやらフグやら
魚が食いきれない程の量が送られてくる。
東京で買えば結構な値段するものでも
山口で買うと捨て値に近い値段だから量も多く買える。
その魚類を毎回処理するのが大変だったのだが
嫁が来てからは余る事もそんなに無くなった。
嫁は俺の料理を美味しいと喜んで食べてくれて
たまに俺の分まで食べてしまう事もあった。
その間に学校で何があったとか
友達とどこに行ってきたとか
俺はまるで父親のように話を聞いていた。