【※ドラえもん※】のび太「……今度は別の世界線で会いたいものだね。さぁドラえもん起きて、もう日が昇るよ」 ドラえもん「……ん」

 この間はとらドラを見て、北村に共感できた。

 ABを見たときはそれだけでしばらくの間何も考えずにいられるほどの気持ちになれたんだ。

 でも同じkey作品でもCLANNADはあまり好きになれなかった。

 あの作品を見ていると自分が惨めに思えて発狂しそうになり、パソコンを何度か壊しタイム風呂敷で修復
することもあったからだ。
 
 数多の作品を見ていくうちに僕はふとこう思った。

 ――アニメの世界に行きたい。

 無理だということはもちろん分かっていた。

 当然だ。

 向こうはアニメーターの書いた画でしかなく、声優が吹き込んで初めてその言葉だけを喋れるのだ。

 でも、未来の、ドラえもんの道具を使えばどうだろうか。

 この日から僕は2次元に飛ぶための研究を始めた。

 ドラえもん「この日から、のび太君は現実から身を遠ざけようとする努力をし始めた」

 ドラえもん「だけどのび太君は使えるような道具はほとんど取っていなくてね」

 ドラえもん「初日にポケットも捨てて、使えそうな道具を追加で出せるわけでもなかった」

 ドラえもん「とてもそんな道具を自作できるような環境ではなかったんだ」

 ドラえもん「のび太君だってその時分かってたと思う」

 ドラえもん「分かってたけどやめなかった」

 ドラえもん「その時ののび太君の気持ち分かる?」

 ドラえもん「どんなに頑張っても頑張っても望んだ成果がでない気持ち」

 ドラえもん「僕はわからない」

 ドラえもん「ママたちにだってわかるわけない」

 ドラえもん「でも研究は無駄ではなかった」

 ドラえもん「最終的には2次元に飛ぶことはできなかったけど、幸か不幸か他のことに研究が転じたんだ」

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