【※泣ける※】「大丈夫、死なないよ。自分の誕生日が母親の命日なんて申し訳ないから。」宣言通り一生懸命生き抜いた嫁は・・・
嫁が一生懸命生き抜いた日
明日(あ、もう今日だ)は息子の5回目の誕生日だ。
そしてその次の日は、
嫁がこの世からいなくなった日。
妊娠して胎盤の位置が悪いとかで、
大出血の恐れがあると言われたうちの嫁。
予定日近くになると入院して管理して、
帝王出産する予定だったのが一ヶ月も早く陣痛が来て
呼び出された俺が病院に着いたときには、
もう子宮の入り口とやらが開いてしまっていた。
当然出口付近にあった胎盤は剥がれて大出血。
それに酸素を送ってもらってる赤んぼが危ないと、
緊急帝王切開に向かう途中、オロオロするしかない俺に嫁が言った。
「大丈夫、死なないから。自分の誕生日が母ちゃんの命日なんて、この子に申し訳なさすぎるもん」
その後、ちょっと小さかったけど元気な赤んぼが生まれ、
胎盤が剥がれた場所から出血が止まらなかった嫁は
何とかショックを起こして意識がなくなった。
新しい血を入れてもそれ以上に出血が止まらない状況で、
医者は青い顔で
「今夜一晩もつかどうか」
と俺に言った。