【※感動※】後輩女「あなたはわたしと結婚するべきです」男「……そうなの?」

後輩女「それって男先輩の中で基準とかあるんですか?」

男「基準? 具体的にどういう?」

後輩女「その……口調を切り替えようと思う基準です。わたしの時の基準でも良いです」

男「君にはしっかり業務を教えないといけないし、変に遠慮されても嫌だったから……ていう答えで良い?」

後輩女「仕事の為……ですか?」

男「そうかな……うん、そうだよ。でも、この感じで話すのは今じゃ君だけだね。友達とも会ってないし。貴重な人だよ」

後輩女「………………」

男「……睨んでるの? 笑ってるの? 凄い顔してるよ?」

後輩女「複雑です。ていうか凄い顔って、女の子に言う様な言葉じゃありません。謝罪しゅるべきです」

男「………………」プイッ

後輩女「どうして口元を押さえて顔を背けるんですか!?」

男「笑うの堪えてるのバレバレだし、『しゅるべき』って言ったし……」

後輩女「うぐぐ……また噛んだ……」

男「可愛いな、君は」

後輩女「は……かわいい?」

後輩女(また……言ってもらえた)

男「あぁ、来た来た」

後輩女「あ、え? 何がですか?」

男「女先輩からメール。生産拠点のストックうんぬん。早速内容確認しよう」

後輩女「男先輩、今日も残業ですか?」

男「最近はそんなに残ってないよ。遅くても八時には上がってるし」

後輩女「二時間も残ってるんですか?」

男「遅くても、ね。普段は七時過ぎから七時半くらいかな。予算だのナンだのがあって仕方ないんだよ。まだ慣れてないし」

後輩女「そっか……課長代理ですもんね」

男「役職自体はチーフだけどね。手当ては課長と同額もらってるけど、残業代は出ません」

後輩女「男先輩はイレギュラーなんですね?」

男「上手いこと言うね。けど雑談はこれくらいにしてもう上がりなさい。六時半になるよ」

後輩女「……そうですね」

男「お疲れ様」カタカタ

後輩女「………………」

男「………………」カタカタカタカタ

後輩女「……男先輩」

男「うん? もう帰りなさいって」

後輩女「一関に行くのが来週の金曜日で決まったら、翌日の土曜日に平泉に連れて行ってくれませんか?」

男「平泉? 行きたいの?」

後輩女「はい。十二月頭に一関に行った時は週中だったので行けませんでした。すぐそこなんですよね? 一度くらい行ってみたいんです」

男「そうだねぇ……新幹線代は出張費で落ちるし、あとはホテル代と食事代くらいだからね。ホテルは安いところなら一人五、六千円だし、
まぁ……女先輩の資料を見て出張日は決めるよ」

後輩女「男先輩はわたしと平泉に行くべきです。いえ、もう決定です。異論は認めません。出張も金曜日で」

男「や……そんな決められても。まだ資料見てないし」

後輩女「可愛い後輩の提案、受け入れると考えてくれていましたよね? それが今です。今以外ありません」

男「あー、なんかそんな話もしたね。でも仕事だから。仕事仕事」

後輩女「たまには自分の都合で決めても良いじゃないですか。土曜日に平泉に行く為に金曜日は一関」

男「平泉に行くとしたらその日程しかないけどね、うーん、まだ何とも言えないよ。ストックが無ければ機材チェックは早めないといけないし」

後輩女「じゃあ、約束してください。ストックに余裕があれば金曜日に一関出張、土曜日は平泉。男先輩は約束するべきです」

男「あー、うん……わかった、そうしよう。そうなったら宿泊先は君が決めておいてくれる?」

後輩女「了解です! バッチリ決めておきます! 男先輩ありがとうごじゃいます!」

男「くくっ、また噛んだね……可愛いなぁ」

後輩女「むー」

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