【※感動※】後輩女「あなたはわたしと結婚するべきです」男「……そうなの?」

<2/24・FRI>

先輩女「じゃあ相模原が水曜日、一関が金曜日ね」

男「その日程で品質チェック出来れば生産は問題無いです。それにしても相模原の生産管理体制は流石ですね。在庫をちゃんと絞っていて」

先輩女「それって遠回しに自分を褒めてるよね。相模原を立て直した元マネージャーさん?」

男「現在の結果は現在のメンバーの功績です。過去の人間は関係ありません」

先輩女「そんな寂しいこと言わなくていいじゃん。男くんが頑張った過去なんだから」

男「大切なのは今ですよ。頑張っているのは今のメンバーです」

後輩女(大切なのは今……か)

先輩女「じゃあ来週はお願いね。急に行けないってことは無しでね?」

男「わかっています」

先輩女「じゃーまたね。バイバイ」バタン

後輩女「……男先輩、今日中に宿泊先は予約しておきますね」

男「はい? ……あぁ、金曜日の夜ね」

後輩女「温泉入りたいですよね? ネットで調べたら、一ノ関駅の近くってあんまり温泉無いみたいです。駅の近くじゃなくても良いですか?」

男「君の好きに決めて良いよ。主役は君なんだから」

後輩女「平泉では案内をお願いしますね? わたしに黙っていたからには何かあるんでしょうから」

男「黙っていた? 何のこと?」

後輩女「わたし、おととい初めて男先輩が平泉に行ったことを聞きました。だから、えっと……五ヶ月くらい黙ってたんですね」

男「俺言っていなかったっけ?」

後輩女「聞いてませんでした。そんなことなら無理をしてでも行けばよかったです」

男「あの時は秋だよね……確か体調不良だったんじゃなかった?」

後輩女「はい、風邪を引いていました。あの時の自分が憎いです。あのタイミングで行けば世界遺産登録の当日に男先輩と行けたのに」

男「憎むまでする? 風邪引いてたんだし、来週行くんだから許してあげなよ」

後輩女「まぁ、今回は宿泊場所までをわたしが決めますので。それに金曜日の晩ご飯から土曜日のお昼ご飯まで、きちんと下調べしますね」

男「あぁ、うん、まぁ、良いけど、部屋はもちろん別々ね?」

後輩女「シングルが二部屋取れなければ、ツインとか……ダブルとか……一緒ですよ?」

男「それは駄目だ。別でなければ俺は金曜日で帰るよ」

後輩女「……そんな悲しいこと、言わないでください。わたしと一緒の部屋じゃ嫌ですか?」

男「嫌ということではないよ。常識として同室では駄目、ということだよ」

後輩女「………………」キッ

男「そんな睨んでも駄目だよ。部屋は別、それが無理なら俺は金曜日に帰る」

後輩女「だ、駄目です。それの方が駄目です。部屋は……だって、もしかしたら二部屋取れないかもしれないじゃないですか」

男「二人で同じホテルじゃなくても良いじゃない。別々のホテルに泊まって、朝に合流しても」

後輩女「……何だか嫌です。晩ご飯も一緒と思っているのに、泊まる場所が別って何だか……」

男「気持ちはわかるような気もするけど、同室は駄目。とりあえず、同じホテルで二部屋取れれば良いんでしょ?」

後輩女「うーん、何とかして同室に出来ないかなぁ……。混んでそうなホテルに電話してみようかな」ブツブツ

男「聞こえてる。聞こえてるよ」

後輩女「でも混み具合なんて気付かないよね? 取っちゃえばこっちのもの……」ブツブツ

男「お嬢さん? 黒いお嬢さんが出てるよ? ブラック後輩女になってるよ?」

後輩女「お酒で酔わせちゃえば……気付かないままチェックインして、そのまま同じベッドに……」テレテレ

男「………………」カタカタ

後輩女「あ、そんなこと……でも男先輩なら……って、わたしが思ってるだろうなって思っていません?」

男「全然」カタカタ

後輩女「男先輩は謝罪するべきです! 即答なんて酷過ぎです!」

男「今の時間少し使って、ホテルを探して予約しておきなさい。それくらいは許してあげるから」

後輩女「謝罪! するべきです!」

男「何を謝ればいいの? 悪いことした覚えは無いんだけど」

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