波平は黒いオーラに包まれた長い槍を手に持っていた
アナゴ「悪魔の槍…神話上に出て来た凶悪な武器」
波平「フッフッ、さすがは情報屋のアナゴくんだ」
アナゴ「噂によればその槍で地球半分の人間を始末しただとか…」
波平「これで神を殺したという噂もある」
アナゴ「…そんな武器を貴方が…」
波平「よーく見ておくがいい」
ヒュンッ
波平は悪魔の槍をアナゴの顔面目がけて投げ飛ばした
ズシャァッ
波平「さすがに避けたか…」
アナゴ「やれやれ、血の気の多い方だ」
波平「貴様の首をあの方の下へと届けるのがワシの役目だ!!」
スタッ!!
アナゴ「ふぅ」
アナゴ「……勝負は既に貴方が部屋に居た時点でついていたんですよ」
波平「なに?」
ズルッ
波平の胴体が真っ二つに引き裂かれた
波平「…ぶわっか……も……もん」
ドシャッ
アナゴ「貴方は悪魔だけど、僕は違うんですよ」
タマが向かった先は三郎工場であった
カツオ「…ここは……?」
中島「中から悲鳴が聞こえて来たよ…!」
花沢「とにかく中に入ってみましょう!」
タッタッタ
中島「な、なんだ中は真っ黒じゃないか!」
花沢「暗くて何も見えないわ…」
カツオ「……カッ」
カツオは悪魔化し暗闇でも見えるよう眼を使う
カツオ「…ひ、人が倒れてる!!」
花沢「ビンゴね…もう敵は使い終わったか……」
パッ
その時、工場の施設内の電気がつく
三郎「まんまと罠にはまったな」
カツオ「さ、三郎さん!?」
ガッ
部下「動くな!!」
花沢「は、離しなさいよ…!!」
中島「うああああああ!離せええええええ!!」
カツオ「花沢さん!中島ァ!!」
三郎「カツオくん、君が要求に応じればその2人には何も危害を加えないさ」
カツオ「要求…?仲間になら僕はならないって言っただろ」
三郎「仲間にならないならこちらがコントロールをするだけだ」
カツオ「何を言ってるんだ…」
三郎「南無物物物案案南無仏」
三郎は呪文を唱え始める
中島「ハハッ!ついに狂ったよ三河屋のやつ!」
カツオ「…あっ…あああ…ッ……あああ・」
除霊師である三郎にとって
カツオの体内に宿りし悪魔を操るのは簡単な事であった
自我を保っていたカツオの心をコントロールする
カツオ「……アッ……アアア」
花沢「磯野くんの様子がおかしいわ…きっとあの変な呪文のせいよ!!」
中島(クソッ……磯野が苦しんでるのに僕は何も出来ないのか…)
中島(……磯野を……助けるんだ…!!)
中島は勢いよくカツオに向かって駆け出した
三郎「ん」
中島「磯野ォォォォォ!!!しっかりしろおおお!!!」
バキィッ
中島はその場に落ちていた鉄パイプでカツオの顔面をフルスイングした