ノリスケ「フフッ、覚えてないのも無理はないさ」
カツオ「……最近…こんなのばっかりなんだ……」
カツオ「急に頭痛に襲われて…気づいたら僕が暴れてるみたいなんだ!」
ノリスケ「答えを教えてあげよう、カツオくん」
カツオ「…?」
ノリスケ「それはもう1人の君の人格さ」
カツオ「もう1人の僕の人格!?」
ノリスケ「悪魔だよ、カツオくん」
カツオ「……悪魔………?」
ノリスケ「ぼかぁ、その力を手に入れた事を契約と呼んでいる」
ノリスケ「君は選ばれし者だ!カツオくん!」
カツオ「…ふ…ふざけるな…!!こんな力…僕は望んじゃいない!!」
ノリスケ「悪魔との契約は突然起きるものなんだ」
ノリスケ「今後、君は再び悪魔化し人間を殺めていくことになる」
カツオ「…お祓いしてもらえばいいじゃないか!こんなの!」
ノリスケ「ククッ、甘いなカツオくん」
カツオ「どういう事…?」
ノリスケ「確かに数千年前、人間の身体に宿る悪魔を取り除く事が出来る奴がいた」
ノリスケ「だが、そいつはもう大昔も前のこと」
ノリスケ「今の時代に悪魔を取り除ける奴はいない」
カツオ「そ……そんな……」
ノリスケ「そう落ち込むなカツオくん」
カツオ「……」
ノリスケ「もっと契約出来たことを光栄に思うべきだ」
ノリスケ「その力を、役に立てようとは思わないか?」
カツオ「この力が……役に立つの?」
ノリスケ「ああ…フフッ……もちろんさ…」
カツオ「ど、どうすればいいの!?」
ノリスケ「まずは僕達の仲間に入ることだ」
カツオ「ノリスケおじさんだけじゃないの……?」
ノリスケ「ああ…悪魔化出来る人間は君だけじゃないからな…」
ノリスケ「さあ、僕について来い」
カツオは中々決断を下すことが出来なかった
明日は学校がある
急にいなくなってしまえば家族が心配する
けど、このまま放っておけば被害が収まることはない
だったら悪魔について詳しいノリスケおじさんについて行くのが賢明な判断…
ノリスケ「フッ、そう簡単には決断は下せないようだね」
ノリスケ「よし…1週間だけ考える時間を与えよう」
カツオ「1週間……」
ノリスケ「1週間後、再びこの公園に僕は行く。その時に答えを聞かせてくれ。」
カツオ「も、もし!その誘いを断ったら…?」
ノリスケ「………さぁ、どうなるだろうね」
そう言い残し、闇にへと姿を消したノリスケ
1人取り残されたカツオに1週間の猶予が与えられた