ぽたり、、ぽたり、、とアイスの雫が落ちるのをボーッと眺める。
8月。
気温の上昇はとどまることを知らず、七月など比べ物になら無い程の暑さが連日続いていた。
友「スイカってあるじゃん?」
友がスイカバーをジュポジュポ食べながら聞いてくる。
男「…….」
友「あれはさ赤いところが美味いじゃん?」
男「……」
友「でもスイカバーは緑のとこの方が美味い気がするわ」
男「……」
男「死ぬほどどうでもいいな」
友「いやでも緑美味いわ、あそこだけ売れ」
男「それなにバーだよ」
友「スイカバー(皮)だよ」
男「面白くねぇよ」
友は特に気にした様子もなくスイカバーを食べ終わると立ち上がる。
友「さぁ!今日はどこいく!」
男「どういうテンションだよ……」
友「上げてかねぇと暑くてやってらんねぇよ!」
男「お前が暑いんだよ……」
友はまぁそうだな、と頷くと、また座り込んでスマホをいじり始める。