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男「……で」
男「俺はチャイム鳴るまでずっと女子トイレの前にいたわけだ」
女「ご、ごめんなさい……」
男「いや、まぁ廊下で迷ったのはいいけどさ、なんで杖置いたまま歩こうとするかね」
男「はっきり言うぞ。ただでさえお前が杖使ってても傍から見るとヒヤヒヤさせられるのに……」
男「杖なしでうろつくとか無謀だから。無茶しすぎ」
女「……」
女「杖、どこ置いたのか忘れちゃってて……ほ、ほんとにごめんね男くん」
男「……」
男「ていうか、よくそれで教室に戻れたな(もしかして、と思って杖持ってきたのは正解だった)」
女「う、うん……通りがかった先生が教室まで連れてってくれたの」
男「はぁ~っ、すれ違ったってことかぁ。仕方ないけどさ……」
男(弁当食べ損ねたのは痛い……)ぐぅ~~~~
女「あ……お弁当……ごめんね、ごめんなさい……」
男「そんなに謝ることないって、そもそも女が善意で恵んでくれようとしたもんなんだから」
男「それに、よく考えれば俺のせいで女が弁当食えなかったって感もあるよな。むしろスマン!」