「俺達の子供になってくれてありがとう」
カシャ
シャッターの下りる音
その写真にはいつもと変わらない野原一家の幸せな風景があった
北千住駅で写真を撮って一年の月日が流れた
しんのすけは少し背が大きくなった
今年小学一年生だ
ひまわりは少しだが言葉を喋る事が出来るようになった
ひろしは相変わらず係長だ
「ひま~?」
「う?なにおにたん」
みさえが居たが今は誰もいない病室のベットにひまわりとしんのすけが座って居る
「オラこれから小学生だゾ、だからひまわりが何かあったらオラが今までよりもっと沢山お守りするから、オラに言うんだゾ?」
「ほい!」
ひまわりは完全にしんのすけ似だ
「おにたん」
「どーしたひまわり?」
「おちっこ」
急いでひまわりをトイレに連れていくしんのすけ
「もぅ~、全くぅ、手のかかる妹だゾ」
「ひま、ちゃんと出たか?」
「ほい!」
「よし、じゃあいくゾ」
ひまわりと手を繋ぎ歩き出すしんのすけ
「先生…ありがとうございました…」
病院の前ではひろしが先生に頭を下げている
「ほっほ~いとうちゃ~ん」
「ひろち~」
しんのすけとひまわりが歩いてくる