猫「……」
男「あ、あの……」
女「いかがでしたでしょうか、猫さん?」
猫「……ぬるい」
男「え……ッ」
猫「ぬるい、ぬるい、ぬるい、ぬるい、ぬるい、ぬるい、ぬるい、ぬるい、ぬるい、ぬるい」
女「あわわ……!」
猫「ぬるいぬるいぬるいぬるいぬるいぬるいぬるいぬるいぬるいぬるいぬるいぬるいぬるい」
男「あ……ああ……」ガタガタ…
猫「ぬるすぎるわァッ!!!」
猫「貴様ら、こんなオモチャで吾輩を乾かそうと思ったのか!?」
猫「こんなものでは10分どころか100分入ったところで、どうにもならぬ!」
猫「吾輩の肉体は乾かせても、ずぶ濡れの心までは乾かせぬわァッ!」
猫「貴様ら、吾輩の精神的湿度をナメておるのかァァッ!」
男「ひ、ひいいっ!」
女「申し訳ありません!」
猫「そう……ずぶ濡れの心までは……乾かせぬのだ……」
『ニャ~ン』
『ごめんね、ごめんね……ぼくがバカだったせいで……』
猫「……」
猫「吾輩を失望させた罪は重い。覚悟はできておろうな?」ギロッ
男「ヒイッ、お待ち下さいませ!」
猫「弁解か……述べてみよ」
男「有り難き幸せ!」
男「今回の不祥事、おそらく電子レンジのパワーが不足していたのが原因かと……」
猫「レンジが悪いと申すのだな」
男「は、はいっ!」
女「そうです! 私たちは悪くありません!」
猫「……」
男「……」ガチガチガチ…
女「……」ドキドキドキ…
猫「ならば訴訟だ」
男「え……ッ」
女「ま、まさか……」