彼女は前回の様に俺に気づき駆け寄って来なかった
下をずっと見て考え事をしているようだった
俺が近寄り肩を叩いた…
「あっ!こんにちは!来てたんですね!」
彼女は俺に驚き早口で言った
俺はiPhoneをだし
『こんにちは、今来たところ』
と書いた
俺は前回入ったカフェを指差し
『入ろうか』
彼女はそれを見ると頷き
「はい…」と一言
彼女の顔に笑顔は無かった
カフェに入ると前回と同じ席が空いていたのでそこに座った
座って注文もせずに彼女が
「あの!なんで…無視してたんですか?」
声が震えていた
俺は彼女の目を見れなかった
iPhoneに
『忙しくて』
とだけ書いた