「そう…ですか…」
彼女は詳しくは聞いて来なかった
沈黙の時間が続いた
実際5分くらいだったと思うけど
俺にとっては1時間くらいに感じた
はっきり伝えよう
俺はiPhoneに
『この数日楽しかったよ、でもさようなら…もうあなたとは会えない』
と書いて彼女に見せた
彼女は驚きを隠せない表情だった
俺は彼女のそんな顔を見ていると…
視界がボヤけた
彼女が見えない…
俺は泣いてるんだ
彼女は俺の泣いてる顔を見て何を思ってどんな顔をしてるんだろう
俺は席を立ち涙を袖で拭い
彼女に背を向けて立ち去ろうとした
すると彼女が後ろから俺の腕を掴んだ
「私…私は好きなんです!あなたの事が!」