~昼休み・一年生教室~
後輩(……――なんて、つい最近もそんな会話をしていたのに……)
後輩(間違いない……)
後輩(……おっぱい、育ってきてる……)
後輩「……」
後輩(……そりゃ、一般的なサイズと比べれば、ですね)
後輩(ちょっと……、いやかなり、見劣りはしますが)
後輩(……先輩と比べると……)
後輩「妖怪・絶壁女だもんなぁ、先輩……」
先輩「だーれが」ガシッ
後輩「フガッ!?」
先輩「妖怪だクソ後輩ぃ……!」メリメリメリ
後輩「いぁらぁぁぁギブギブギブギブ!」
先輩「……ったく」
後輩「せ、先輩……、いつからそこに……」
先輩「お馬鹿な後輩に、妖怪呼ばわりされた辺り」
後輩「いや、すみません……。って、何の用です?」
先輩「ジャンプ貸ーして」
後輩「あー……、まぁ、いいですけど……」ゴソゴソ
先輩「あれ、まだ読んでなかった?」
後輩「いえ、いいですいいです。大体読んだし。後で返してくださいね」ゴソゴソ
先輩「っていうかさぁ、お前、人のこと絶壁女とか言うなよなー」
後輩「はいはい……、あれ……どこだっけ……」ガサゴソ
先輩「お前だって、私と変わんねーサイズなんだからよ」
後輩「」ビクッ
先輩「そんなちんちくりんで人をだなー――……ん?」
後輩「そ、そうですね。アハ、ハハ……」ドキドキ
先輩「後輩?」
後輩「ジャンプ! はいジャンプ! どうぞどうぞ!」
先輩「お……、おう……、サンキュー」
後輩「ほ、ほら先輩! はやく戻らないと昼休み終わっちゃいますよ!」
先輩「……? あ、あぁ、そうね……。じゃ、ありがとなー」
後輩「はい……」ホッ
先輩「……あ、そうだ」
後輩「!」ビク
先輩「お前、今日ヒマ?」
後輩「……普通に部活ですよ」
先輩「終わったら、一緒に帰ろうぜー。待ってるからさぁ」
後輩「結構遅くなっても、大丈夫ですか?」
先輩「いいよ。また図書室にいるからさ、終わったら連絡ちょーだい」
後輩「りょーかいです」
先輩「ヨロシク。んじゃなー」
後輩「はーい」