なにが起きているのか。
頭の中がごちゃごちゃになったけど、すぐに理解した。
会長は留学して休学した。
その結果、俺と彼女は同じクラスになったわけだ。
俺の口から出てきた言葉は、
「ひさしぶりです」でも、「元気でしたか?」でもなかった。
「すみませんでした!」だった。
先輩にはもう終わったこととか言ってたのにな。
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バカな俺はどうして自分がひらすらがんばってたのか、
そんなことすらわかっていなかったんだよ。
俺は彼女ともう一度話すためだけに、がむしゃらにがんばってたんだ。
「許してくれるの?」と聞いてきた彼女に、
俺は先輩に話したことと同じことを話した。
「わたし、全部知ってたうえでナガタくんのこと、だましてたんだよ?」
「知ってます。ボクもそうでしたもん」
「うそつき。わたしがだましてたことは、知らなかったでしょ?」
「いいえ、知っていました」
