霊子
「気がついたらここにいて・・・
でもここにいる前は
どこかにいたのかもしれないし・・・」
なんだかよくわからなくなってきた
男「・・・で、
なんでいきなり消えるなんて?」
霊子
「物に・・・触れなくなってきて・・・」
泣き出す霊子さん
霊子
「自分の・・・存在も
薄くなってきてるのが分かるんです・・・」
確かに急に物に触れられなくなった
存在の薄さはわからないが・・・
男
「もう消える兆候が現れたってこと・・・?」
霊子さんは泣きながら頷く
俺はその時決心した
男「だったら・・・」
男「俺が責任をもって成仏させてやる!」
霊子さんが泣きながら
霊子「お願い・・・します・・・」
このとき俺は気がついた
俺と霊子さんはいずれにせよ
もう長くは一緒にいられないと
それでも俺は決心した
この日は長い雨が止み久々に太陽が輝いていた