それに対して彼女からは、
「厳しい上司の珍しい姿を拝見できて、部下一同光栄の極みです」
「今日は私に任せてゆっくりお休みください」
って冗談を交えてはいるものの、すごくさっぱりした返信だった。
未送信メールはその子が辞めてから今に至るまでの約2年にわたり
1~2か月に1回くらいのペースで継続的に作成されてた。
最近のはつい先週の日付で「そちらが大雨だとニュースで見た、大丈夫だったか」というものだった。
退職してすぐの日付のメールではもっと露骨に心情が出ていて
「俺では頼りなくて相談相手にもなれなかったのか」
「○さんを守れなかったことを今でも悔やんでいる。俺も一緒に辞めればよかった」
「会社だとか上司だとか以前に、もっと俺を信頼してほしかった」