一緒に過ごした年越しは、最後の楽しい思い出です。どうしても止まらなくて、甘えてしまいました。
ずっとあのままでいたかった。ずっとあなたと一緒にいたい。
ずっと抱きしめていたかった。腕を放したくなかった。あなたを放すと寒かった。あなたの腕を抱きしている間は温かかった。
まだ、離れたくありません。ずっとずっと。離れなくなんてない。
倒れているのに気づいてくれた時……もう限界だと思いました。ずっとあなたに守ってきてもらって、励ましてもらって、それでも、この体はどんどん弱っていきます。
あなたに見つからないよう咳き込むのも、血を吐くのも、負担ではありません。あなたの笑顔を見れるためだったら、それぐらいの我慢は安いものでした。
でももう、限界なんです。私はこれ以上あなたに心配をかけなくない。だから、あんな風に突き放してしまいました。本当に、ごめんなさい。
バレンタインチョコ、美味しかったです。すごく手が込んでて、私にはあんな風には作れそうにありません。
あんまりにキレイで、少しずつ分けて食べました。
食べるたびに泣けてきて、何であの時、お礼を言えなかったんだろう、何であの時、ベッドの中で手に持っていたチョコを渡せなかったんだろう、と後悔しています。
私が作ったのはガトーショコラです。家の冷蔵庫にまだ残っていると思います。もしよかったら、なんて虫のいいことは、言えませんね。
あなたがこの手紙を読むとき、多分私はもう、この世にはいません。
最後に、ずっとずっと、あなたに言いたかったことがあるのです。最後の便箋に、まとめて書き綴りたいと思います。
ごめんなさい。ごめんさないごめんなさいごめんなさい。ありがとうって言えなくてごめんさない。何回感謝しても感謝しきれません。一生かけても返せないほど、恩を受けたと思います。
ずっと言いたかったけど言えませんでした素直になれませんでした。ずっと無口で気分を悪くさせました。
本当に、あなたにずっと伝えたかった。
大好きです。あなたのことが大好きです。ずっとずっと大好きでしたこれからも大好きです。