兄貴との電話を終えたあと、すぐに美咲に電話をかけた。
今回はちゃんと出てくれた。
俺「今どこ?」
美咲「家に居る」
俺「すぐに行くから待ってて」
いつもは美咲が先に切る電話を初めて俺が先に切った。
ほんの数分の距離がものすごく遠く感じた。
美咲はマンションの前で待ってくれていた。
俺「家で待ってくれてたら良かったのに。
体冷えると良くないだろ」
美咲「なに父親ぶってんのww」
俺「取りあえず帰るぞ」
人間って不思議なもんで
自分の身の振り方が分かった途端に、態度も変わるもんだと
このときえらく実感した。