男「だからもう寝る。早起きしないとおいていくからな」
姫「・・・・寝る」
目をつぶって俺の胸に顔をうずめる
姫「いい匂い・・・・」
男「おなじ石鹸使ってんだから変わらねーだろ・・・」
と、思ったが目の前にある姫の頭からは今まで嗅いだことのない
いい匂いがした
ザー・・・
雨はまだ止まない
・・・・・・翌日
男「・・・・ん・・・」
姫が来てから夜更かしをしないので朝は早く目覚める
腕の中には寝息をたてる姫
こんなにも愛らしい子が恐らく自分より壮絶な人生をおくって来たなんて未だに信じられない
スルスル・・・
そっと姫の腕をまくるとまだ痛々しい傷がいくつかある
男「・・・もう怖い思いはさせたくないな」
外を見ると雨が上がっている
男(雨が止むまで・・・)
まぁ気にしない
手元に視線を戻すと姫が目を開けていた
姫「・・・・・」
大きくて綺麗な目
出会った時は死んでいるような目だった
今は・・・見惚れてしまうほど純粋な目だ
姫「・・・・おはよう、男」
男「おはよう。起きるか?」
姫「・・・・お腹すいた」
実にこどもらしい
俺の母性が刺激される
男でも母性っていっていいのかな?
男「起きるか!」
ガバッ
姫「・・・・きゃっ!」
お姫様だっこでベッドから飛び降りる
男「朝はアグレッシブに行動すると目が覚める!」
姫「あぐれっしぶ・・・?」
男「もう洗濯乾いてるだろうから着替えな!俺は朝飯の準備だ」
姫「わかった」